産科について
当院では、日頃より新しい医療機器や技術を積極的に導入し、また、経験豊かな医師・スタッフが妊娠から出産、そして産後までをサポートしています。
赤ちゃん誕生というその日を、皆さまが無事に迎えられますよう努めさせていただきます。
診療内容
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妊婦健診
- 定期妊婦健診
- 丈夫で元気な赤ちゃんを産むためには、妊娠期間中の健康管理が大切です。定期的な妊婦健診を受けて、お母さんや赤ちゃんに異常がないかどうかを見守ります。
- 妊婦歯科健診
- 歯周病菌は胎盤を通過するため子宮内感染を引き起こし、早産や低出生体重児の発生リスクが高くなります。歯周病予防により妊娠期の口腔内の状態を良好に保つことは、母子の健康維持にとても重要です。当院の妊婦歯科健診を受けて、口腔内の状態をチェックして指導を受けることをお勧めします。
- 胎児心エコー外来
- 胎児心エコー検査は、胎児の小さい心臓を心疾患の専門知識を用いて診断する、高度な技術を必要とする専門性の高い検査です。出生前に心臓病が診断されると出生後の適切な治療を行う準備をして、生後の治療を遅れなく行うことができます。当院では、第1金曜日の午後(変更がある場合がありますので、受付でご確認下さい。)に胎児心エコー外来をもうけています。
- 胎児エコースクリーニング
- お腹の赤ちゃんに異常が無いかどうかを、胎児エコー専門の超音波検査技師がスクリーニングいたします。致命的な異常の多くが出生前に分かり、出生後の治療に役立つ事があります。妊娠18週から妊娠32週までの方が対象で、毎週水曜日に実施しています。スクリーニングを希望される方は、受付にお申し出ください。WEBでも予約ができます。
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出生前診断
- 母体血清マーカーテスト[クアトロテスト]
- 母親の血液から4種類の成分(AFP・uE3・hCG・Inhibin A)を測定して、母親の年齢を加味して胎児が21トリソミー(ダウン症)、18トリソミー、開放性神経管欠損症である確率を算出します。本検査は基準となるカットオフ値をもとに羊水細胞染色体検査などの確定検査の実施を考慮するためのスクリーニング検査です。妊娠15~20週に実施し、検査結果は約1週間後に分かります。
- 非侵襲性出生前遺伝子検査[NIPT]
- 母親の血液中に存在する胎児に由来する浮遊DNAを高速に読み取り胎児の染色体疾患を診断します。診断できる染色体疾患は、21トリソミー(ダウン症)・18トリソミー・13トリソミーです。NIPTは精度の高い検査ですが、検査結果が「陽性」の場合は、確定検査として羊水細胞染色体検査が必要です。妊娠10~16週に実施し、検査結果は約1週間後に分かります。
- 羊水細胞染色体検査(Gバンド分析)
- 母体の腹壁から超音波ガイド下に針を子宮内に刺入して羊水を採取します。羊水中の胎児の細胞を培養増殖させ、染色体の形が識別できる時期(分裂期)の細胞を選んで、染色体異常がないかどうかを検査します。妊娠16~18週に実施し、検査結果は約3週間後に分かります。
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マターナルワクチン(赤ちゃんのための妊婦接種ワクチン)
- RSウイルス感染症予防ワクチン[アブリスボ]
- RSウイルス感染症は呼吸器の感染症で、特に生後6ヵ月以内の赤ちゃんの免疫は未成熟ですから、感染すると重症化することがあります。妊娠中のお母さんにこのワクチンを1回接種することによってお母さんの体内で作らた抗体が胎盤を通してお腹の赤ちゃんに移行して、RSウイルスから生まれて間もない赤ちゃんを守る効果が期待されます。
- インフルエンザワクチン
- 妊婦さんのインフルエンザ感染は、妊娠していない女性に比べて呼吸器疾患で入院するリスクが高くなります。妊娠中のインフルエンザワクチン接種は妊婦さん自身の重症化を防ぐだけでなく、出生後6ヵ月までの赤ちゃんのインフルエンザ罹患率を減少させます。また、妊娠のどの時期にも接種できます。当院では防腐剤のチメロサール(有機水銀)を使用していない1人用のワクチンを使用しています。
- 新型コロナウイルスワクチン
- 新型コロナウイルスワクチンは、妊娠のどの時期にも接種できますが、妊娠21週以降から分娩2週間前までに接種すると、生後6ヵ月未満の赤ちゃんの新型コロナウイルス感染による入院率を80%予防できます。妊婦さん自身の感染予防だけでなく、生まれた赤ちゃんの感染予防と重症化を防ぐために、オミクロン株対応ワクチンの未接種の方は接種をお勧めします。
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産科手術
- 子宮頸管縫縮術
- 前回の出産が早産で子宮頸管無力症と診断された方、超音波検査で子宮頸管長が短い方に実施して早産を予防します。
- 帝王切開術
- 出産時の母子の状態により、速やかに分娩を完了させる必要がある場合には、吸引分娩・鉗子分娩や緊急帝王切開術などの急速遂娩を実施します。また、児頭骨盤不均衡・骨盤位や既往帝切など、あらかじめ帝王切開分娩が望ましいと思われる場合には、予定帝王切開術を実施します。
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分娩 当院の分娩
- 和痛分娩
- 陣痛に合わせて投与量を自己調整できるスイッチがついた輸液ポンプを使用して、鎮痛剤を経静脈的に投与して陣痛を約3~4割軽減します。硬膜外麻酔を使用した無痛分娩と違い微弱陣痛になることは少なく副作用も殆どなく安全です。赤ちゃんへの影響を少なくするために子宮口が全開したら終了します。
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産後健診 産後の健診
- 産後2週間健診
- 産後1か月健診
- マザークラス(産前)
- 母乳保育
- 入院について
- マザークラス(産後)